2019年3月14日木曜日

小田原寺子屋スクール 第十期生徒募集のお知らせ

 みなさんは、どんな夢や希望を持っていますか。将来、どんな人になりたいですか。あなたの夢や希望をかなえるために、学校や学習塾の授業、スポーツクラブでは学ぶことができない大切なことがあります。小田原寺子屋スクールでは、様々な世界で活躍されている先生方からその大切なこととは?について教えていただきます。また、先生方がみなさんと同じ年の頃にどんなことを考え、なぜその道に進もうと思ったのか、どんなことを実行されてきたのかなど、貴重なお話を聴くことができます。
 これまでに、新聞記者、オリンピックの金メダリスト、宇宙の超新星を研究する博士、作家、女優、アナウンサー、画家、実業家、・・・と、多くの先生方に授業をしていただいています。みなさんも月に一度、小田原寺子屋スクールで一緒に学びませんか。
◆受講料:無料

お申込みは、氏名(フリガナ)、学年、住所、保護者氏名、連絡先(電話番号)を記載の上、下記メールアドレスへお送りください。
info@terakoya-odawara.com
問い合わせ先 070-3525-1058 寺子屋スクール事務局(川口)

2019年3月13日水曜日

小田原寺子屋スクール 平成31年3月度の授業

平成31年3月10日(日)に3月度の授業を行いました。

【第一時限】栗田亘先生

 今月は、中国の古典『論語』について学びました。『論語』は、孔子とその弟子たちや当時の各国の権力者らとの対話や、孔子の振る舞いなどを伝えたもので、人間の最高の道徳は「仁」であると主張します。「仁」とは「思いやり」「慈しみ」です。『論語』が日本に伝わったのは、仏教よりも早く、513年頃といわれています。
 佐賀県多久市には、孔子をまつる「多久聖廟(たくせいびょう)」という孔子廟があります。「多久のスズメは論語をさえずる」といわれる程、論語教育が盛んで、「論語カルタ」という『論語』の中の100の教えを集めたカルタがあるそうです。
 今回、授業で学んだ3つの言葉とその意味を紹介します。

◆「己の欲せざるところは、人に施すこと勿(なか)れ。」は、自分が人からされたくないことは、自分も人にしてはいけない、という意味です。
◆「学びて思わざれば則ち罔(くら)く、思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し。」は、知識がいくらあっても、その知識をヒントにして自分で深くものごとを考え、その考えを発展させなければ意味がない、ということです。
◆「過ぎたるは猶及ばざるがごとし。」は、ものごとには適当な度合というものがあり、過不足のない、ちょうどいいことこそ大切です、という意味です。

この中でも、特に「己の欲せざるところは、人に施すこと勿れ。」が大切です、と栗田先生はおっしゃっています。

【第二時限】厚地純夫先生(JR東海専務執行役員)

 厚地先生は、JR東海のきっぷの販売システム開発の第一人者です。授業では「きっぷ」の役割と、それが今後どのように変わっていくのか、について解説して頂きました。
 きっぷには、列車に乗る日、乗る駅と降りる駅、運賃、鉄道会社(路線)の4つが記されています。きっぷは、ここに書かれている通りにお客様をお運びします、という約束を表しています。東海道新幹線では「のぞみ」だけでも1時間に最大10本も走っていますが、紙のきっぷでは、買う時も乗る列車を変更するために切符を交換する時も、駅の窓口に並ばなくてはなりません。そこで、自由に列車を予約・変更でき、かならず座って行くことができるように、スマホ予約とICカードによるチケットレス(きっぷがいらない)のシステムが開発されました。2019年2月時点、このサービスの利用件数は1日当たり約20万件とのことです。今後はICカードを持っていない海外のお客様のために、QRコードの導入が検討されています。
 2027年に開業予定のリニア中央新幹線は、まずは品川~名古屋で運行が開始されます。名古屋でリニアと新幹線を乗り換えることになりますが、スマホ予約とチケットレスのサービスなら、次に乗る列車を車内で変更することもできます。
 厚地先生のメッセージは「なんで?なんだろう?を大切に」です。きっぷをなくすサービスをつくるには、きっぷのことを、「なんでこうなっているのかな」とたくさん考え、完全に知ることが必要です。ふだん出会ういろいろなことに対しても、「なんで」という気持ちをもって接してください、とおっしゃっていました。


 次回から第十期が始まります。4月度の授業は、4月14日(日)を予定しています。第一時限は栗田亘先生、第二時限は鈴木款先生(フジテレビ解説委員)をお招きします。鈴木先生の講義タイトルは「ネット時代のテレビの役割」です。