2016年3月30日水曜日

小田原寺子屋スクール 平成28年3月度の授業

平成28年3月13日(日)に3月度の授業を行いました。

【第一時限】 栗田亘先生

 今月は『論語』から3つ、『易経』から1つの言葉を学びました。
 ◆過ちては改むるに憚ること勿かれ
 ◆過ちて改めざる、これを過ちと謂う
 ◆小人の過つや必ず文る (以上『論語』から)
 ◆君子は豹変す (『易経』から)
 「過ち」すなわち、間違ったことをしたときには、すぐに改めなさい、という教えです。4つ目の「君子は豹変す」は、態度を急に変えること、という間違った意味で使われることが少なくありませんが、本来は、徳のある立派な人は過ちを犯すと態度をすぐに、はっきりと改めます、という意味です。また、『論語』の中では、「子」は孔子のことを意味することや、「小人」と「君子」の違いをイラストで分かりやすく解説していただきました。

【第二時限】 石塚正孝先生(JR東海元副社長)

 石塚先生は、JR東海の副社長として無事故を誇る新幹線の責任者を7年間務められました。東京-大阪間が鉄道で結ばれた明治22年当時、約20時間かかっていた所要時間は、東海道新幹線の開通によって今では2時間25分にまで短縮されました。将来、超電導リニアによる中央新幹線が開通すると67分になります。
 東海道新幹線から超電導リニアの発展の歴史を詳しく解説していただき、世界に誇る高い安全性と正確性は、日本の高い技術力と技術者の壮大な志によって支えられていることを教えていただきました。
 最後に、3月度の授業で新井恵美子先生にお話しいただく予定だった、吉田松陰の妹のことに触れ、吉田松陰の「至誠而不動者 未之有也」(真心で動かない人は未だかつていない)ということばと「身はたとえ武蔵の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂」の辞世の句で結ばれました。


 次回、4月度の授業は、4月10日(日)を予定しています。第一時限は栗田亘先生、第二時限は加藤義隆先生(新横まぐろや代表取締役)をお招きして行います。

2016年3月3日木曜日

小田原寺子屋スクール 第七期生徒募集

 みなさんは、どんな夢や希望を持っていますか。将来、どんな人になりたいですか。あなたの夢や希望をかなえるために、学校や学習塾の授業、スポーツクラブでは学ぶことができない大切なことがあります。小田原寺子屋スクールでは、様々な世界で活躍されている先生方からその大切なこととは?について教えていただきます。また、先生方がみなさんと同じ年の頃にどんなことを考え、なぜその道に進もうと思ったのか、どんなことを実行してきたのかなど、貴重なお話を聴くことができます。
 これまでに、新聞記者、オリンピックの金メダリスト、宇宙の超新星を研究する博士、作家、女優、アナウンサー、画家、実業家、・・・と、多くの先生方に授業をしていただいています。みなさんも月に一度、小田原寺子屋スクールで一緒に学びませんか。
◆受講料:無料
対象者:小学校高学年、中学生、高校生

お申込みはこちら↓
上記にアクセスできない場合は、氏名(フリガナ)、学年、住所、保護者氏名、連絡先(電話番号)を記載の上、下記メールアドレスへお送りください。
問い合わせ先 070-3525-1058 寺子屋スクール事務局(川口)

第七期(平成28年4月~平成29年3月) 講義予定

◆第1時限 10:00~10:45
 元朝日新聞天声人語コラムニストの栗田亘先生に漢文や物語を解説して頂き、先人の教えを学びます。
◆第2時限 11:00~12:00
 各界で活躍されている先生方に「私の仕事・生き方・みなさんへの期待」などをお話し頂きます。

《平成28年》
 4月10日 加藤義隆先生  新横まぐろや代表取締役
       「高いところに登れば世の中がよく見える-悪ガキだった少年の話-」
 5月 8日 北村龍行先生  元毎日新聞論説委員 小田原出身
       「大きな会社の時代の終わり」
 6月12日 黒岩祐治先生(予定)  神奈川県知事
 6月26日 寺子屋公開講座 小田原市民会館小ホール
 (午後)  栗田亘先生   元朝日新聞天声人語コラムニスト
       「五十歩百歩」は「五十歩百歩」か-小田原寺子屋スクールの漢文授業-
       高橋宏先生   元東洋経済新報社会長 小田原出身
       「中国の経済とアベノミクスの行方」
       山口学先生   (株)関電工会長 湯河原出身
       「日本のエネルギーの課題」
 7月10日 小野直路先生  前NHK副会長 
        科学番組の作り方「人間の時間・地球の時間」

 8月21日 野外活動 飯盒炊さん  
 9月11日 小林輝夫先生  元二宮尊徳記念館長
       「豊かに生きる心のささえ -二宮金次郎の一生-」
10月 9日 瀬野和広先生  設計アトリエ代表取締役
       「手で考えるって楽しいな」
11月13日 宮崎みどり先生  千葉商科大学教授 国際教養学部長
       「世界を視る目 国際社会の動きの見方」
12月18日 石沢賢二先生  国立極地研究所 極地工学グループ
       「極寒と強風の中で活動する南極観測隊の生活」
《平成29年》
 1月 8日 山口憲明先生  前コナミ副社長
       「人生の転機と海外生活」
 2月12日 河合忠彦先生  筑波大名誉教授 小田原出身
       「薄型テレビ戦争においてソニー、パナソニック、シャープはなぜ敗れたのか」
 3月12日 (協議中)