2017年2月16日木曜日

小田原寺子屋スクール 平成29年2月度の授業

平成29年2月12日(日)に2月度の授業を行いました。

【第一時限】 栗田亘先生

 授業の前半で「儒教」、「孔孟」、『論語』、『孟子』について解説して頂きました。「儒教」は孔子の教えを基礎にした政治・道徳の学問のことで、「教」という字が付いていますが宗教ではありません。「孔孟」は孔子と孟子の2人をまとめた呼び名です。『論語』は孔子の言葉や行い、孔子と弟子との対話をまとめたもの、『孟子』は孟子の言葉や行い、孟子と弟子との対話をまとめたもので、どちらも儒教を学ぶ上での聖典とされています。
 今月は、孟子に関係のある「孟母三遷の教え」という言葉を学びました。孟子の母は、わが子(孟子)の教育のために三回引っ越しをした、子どもを教育するには周囲の環境が大切だという教訓です。「遷」という字は、よそへ移るという意味です。孔子や孟子の言葉から、教訓や文字について多くを学ぶことができますが、その教えをそのまま鵜呑みにするのではなく、本当にそうだろうか?と疑問を投げかけてみると、考えや理解をさらに深めることができることを教えていただきました。

【第二時限】 山口憲明先生(前コナミ副社長)

 山口先生は、大学卒業後28年間、銀行に勤められた後、50歳の時に転職され、その後22年間ゲームソフトの会社「コナミ」で活躍されました。転職はまさに人生の転機で、どうしようかと迷われたそうですが、やるか、やらないかを迷った時には、やることを決断する方が良いというのが先生の教えです。また、人生には楽しい時ばかりでなく、つらい時もありますが、そんな時には趣味が役に立つこと、自分の好きな事をやると良いということも教えていただきました。趣味は、友達を増やし人生を豊かにします。
 授業の後半では、ご自身のメキシコ、カナダ、タイでの海外生活経験から、子どもたちに海外へ行くことのススメ、英語以外にもう一つ語学を身に付けることのススメと、外国人に通じる英語を話せるようになるには、sとth、l(エル)とr、bとvを使い分けることがポイントであることを説いていただきました。授業の最後に、趣味で続けられている南米の楽器ケーナで「コンドルは飛んでいく」を演奏され、また、スペインの歌「グラナダ」で迫力のある歌声を聴かせて頂きました。


 次回、平成29年3月度の授業は、3月12日(日)を予定しています。第一時限は栗田亘先生、第二時限は藤原勇彦先生(ジャーナリスト・元朝日新聞記者)をお招きします。藤原先生の講義タイトルは、「森って何だろう-人間の個性と文化の母-」で、森と人間との関係についてのお話です。

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