2016年1月13日水曜日

小田原寺子屋スクール 平成28年1月度の授業

平成28年1月10日(日)に1月度の授業を行いました。

【第一時限】栗田亘先生

 今月は、2016年最初の授業にあたり、「申年(さるどし)」について学びました。
 「申」という字は、稲光(いなびかり)の形から出来た象形文字で、動物の猿とはまったく関係がないことを分かり易く解説していただきました。「申」を「さる」と読むのは、十二支として使う場合だけということです。
 十二支は、古代中国の人が、十二年かけて太陽の周りを一周する木星を暦の基準にして、木星の毎年の位置を十二に分けて名前を付けたことに由来し、日本に伝わる時に覚えやすいように十二の動物をあてはめたことから、九番目の「申」という字を「さる」と読むようになったことを教えていただきました。また、古代中国の暦として使われた十干に因んで、「甲子園」、「子午線」、「丙午」、「甲乙つけ難い」などのことばの由来についても詳しく解説していただきました。

【第二時限】森武生先生(都立駒込病院 外科医)

 森先生は、消化器の外科医として国内、海外で活躍されています。医者になろうと思ったのは、生命を扱う仕事であり、人間が好きでその人たちを幸せにするにはどうしたらよいかと考えられたからだそうです。
 「初心」をしっかり持つことの大切さと、先生ご自身、世界に冠たる外科医になりたい、卒後教育制度の改革、生きたいと望む人への最大限の努力、大学を出よう、といった志を持っておられたことをお話いただきました。「臨床医療が人間学である以上、すべての外科医療に携わるものには豊かな人情と思いやりが必要である」というメッセージと、そのためには(医学書以外の)本をたくさん読むこと、という教えを説いていただきました。授業では、先生が描かれた水彩画とともに、その時々の心が表れる絵画の良さを紹介していただきました。

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